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考古資料の三次元計測と活用の現状
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Item type | 研究報告論文 / Research Paper(1) | |||||
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公開日 | 2021-11-29 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 考古資料の三次元計測と活用の現状 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_18ws | |||||
資源タイプ | research report | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
山本, 亮
× 山本, 亮× 宮尾, 亨× 河野, 一隆× YAMAMOTO, Ryo× MIYAO, Toru× KAWANO, Kazutaka |
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著者所属(日) | ||||||
東京国立博物館 | ||||||
著者所属(日) | ||||||
新潟県歴史博物館 | ||||||
著者所属(日) | ||||||
九州国立博物館 | ||||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 日本における考古資料への三次元計測技術の応用についてこれまでの状況を整理し、今後当研究グループで同技術を活用した機械学習を進めるにあたって留意すべき事項を考察した。 三次元技術の応用対象は遺物よりも遺構に対して行われたのが古く、写真計測の応用は1960年代に遡るが、こうした技術の応用はあくまで仏像や建物のような大型の文化財に対して行われることが多く、小型のものが多い考古遺物に三次元的な記録が行われることは多くなかった。2010年ごろから石室など実測には時間と労力を要する遺構の測量に三次元記録が活用される機会が多くみられるようになる。ちょうどこのころからシンポジウム等で三次元技術が取り上げられる機会が多くなり、特に近年は簡便な方法として写真測量の発展版ともいえるSfM/MVSが急速に普及し活用されている。また三次元記録技術とともに長足の進歩を遂げている三次元出力技術の向上もあり、資料の複製を作成して実物資料では行うことができない研究を行う事例も見られる。研究に限らず、現在では文化財の複製が三次元データに基づいて行われることも増えてきた。三次元計測は非接触で行えるため、資料を傷つける恐れがないことも利点である。 現状では十分なストレージ・サーバ等の整備の問題や、先にみたように三次元出力技術の向上とも相まって文化財の無尽蔵な複製、ひいては悪用の懸念もあるせいか、日本国内では考古資料の三次元データそのものの公開にはなかなか至らない現状がある。いっぽうで特定の資料の公開には当たらないもの、例えば自然遺物の標本などは公開のハードルが低いと言え、奈良文化財研究所がデータベースで公開している「3D骨格図譜」は、ヒトや動物の骨格を参照することができ活用の頻度も高い。今後他の考古資料についても状況が整備されれば立体図譜のようなものが整備されていくことになることも十分に予想される。一歩進んで、機械学習により分類や年代の比定が可能になるデータベースが整備されれば、現状多大な労力を要し担当者の力量に大きく依拠している埋蔵文化財の資料報告にも貢献できるようになるであろう。 三次元データは写真や拓本では成しえない精確な正射投影図法による提示、かつ実測図では成しえない精度での正確な形状把握と色情報の提示が可能である。ただし表面的に記録されたいわば生の情報であり、それがそのまま資料を理解するために必要な情報となるわけではない。何らかの形で可視化・模式化して示すことが必要であり、暫くは実測図等の他の表現と併用されるであろう。現在の紙ベース・二次元での報告から、web上で完全に超高精度の三次元情報を提示できるようになれば新たな局面を迎えることになるであろうが、問題の根本は変わらないものと考えられ、いかに資料そのものから情報を引き出したか、その根拠を提示するより良い方法の模索を続ける必要がある。実測図における観察所見というのは研究者が必要と判断した言わば「モノの見どころ」が模式化されたものであるから、実測者の主観バイアスがかかるとはいえ現状の研究水準に照らしてノイズを捨象したものである。いっぽうで生データともいえる三次元データにはこれらの情報が全て入ってしまっているから、機械学習に当たってそのまま使用してはどの程度ノイズが出るか未知数なところがある。全ての要素を無作為に同じレベルで捉えれば計算も膨大なものになると予想され、十分な成果が得られない恐れも出てくる。こうしたノイズをいかに抑えるかも機械学習に当たっては留意すべき点であろう。 |
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出版者 | ||||||
出版者 | 考古文化財ディープラーニング研究会 | |||||
見出し | ||||||
大見出し | 発表要旨・論文 | |||||
言語 | ja | |||||
見出し | ||||||
大見出し | Summaries / Papers | |||||
言語 | en |