@article{oai:nuis.repo.nii.ac.jp:00002443, author = {蔡, 建国 and Cai, Jianguo}, journal = {新潟国際情報大学情報文化学部紀要}, month = {Mar}, note = {「西洋の衝撃」をめぐる中国思想文化発展の歴史構造及びその変動を再考察する時、文化思想と密接に結びついている近代教育、特に大学教育のあり様をぬきにして論じることはできない。本論は、従来の研究を踏まえ、近代中国社会の変容の中で、とくに教育領域において現れている諸問題の中に貫通している「伝統」と「近代化」の関係とその矛盾を究明しようとするものである。こうした問題を検討するための着眼点として、近代中国知識人を代表する者の一人であり、また、大陸と台湾の双方から評価されている蔡元培の教育思想を究明することによって、近代中国において教育近代化の過程と様態を明らかにすることができ、また、変動期における中国の知識人の役割も明確にすることができると筆者は考える。しかし、日本における従来の蔡元培研究にあっては、この問題についての研究はなお不十分である。さらに、「西洋の衝撃」を受けて中国の近代化を目指し、国民国家建設を一側面で担う知識階級の価値はまだ十分に研究されてない。しかしながら、近代化を実現するための教育の役割を深く研究することによって近代中国の構造変動の特質を再認識することができると思われる。また、本文では現在進行している政治・経済改革路線の中でも、物質文明と精神文明の関係、国民素質の向上などの諸矛盾の解決するための教育作用を再確認する必要があることも言及した。従って、本論は蔡元培の近代中国教育改革理論を再議論することによって、教育と思想・文化の関係及び教育と社会の変容などを分析し、さらにはそれらが、蔡元培の教育思想が中国教育近代化と近代中国社会に対する影響及び役割を明らかにしたものである。}, pages = {93--112}, title = {近代中国における蔡元培教育思想の役割とその周辺}, volume = {1}, year = {1998}, yomi = {サイ, ケンコク} }