@article{oai:nuis.repo.nii.ac.jp:00002668, author = {内田, 亨 and 佐々木, 宏 and Uchida, Toru and Sasaki, Hiroshi}, journal = {新潟国際情報大学情報文化学部紀要}, month = {Apr}, note = {本稿では、FAOのデータベースから主要8魚種の国別漁獲シェアを概観し、事業ポートフォリオを分析する手法であるPPM(Product Portfolio Management)を使って「漁獲ポートフォリオ」を可視化してみた。経営学では、PPMで相対的マーケットシェアが高く市場成長率が低いポジションにある事業は「金のなる木」と呼ばれる。わが国の漁獲ポートフォリオでそのポジションにあるのがブリ(漁獲と養殖)で、そこに安定的な強みがあることが把握できた。一般に、「金のなる木」に該当する事業は、市場が成熟化(市場成長率が低い)した後に、最終的に競争優位を実現した事業(マーケットシェアが高い)を意味する。さらに、分析の結果、わが国には「花形商品」が存在しないことが明らかになった。それに対し、ノルウェーにおけるタイセイヨウサケは「花形商品」であり、世界市場を席巻している。わが国のブリと比較すると、10倍近い生産量の差がある。わが国は、現状のブリの国内需要への供給に止まらず海外需要の創出を考えていく施策がのぞまれる。より具体的には、世界に展開される日本食ブームなどの波に乗って「金のなる木」から「花形商品」への逆移行を実現する必要があると考える。それには、ワールドワイドな展示会における地道な海外開拓が有効かもしれない。実際、展示会における商談の兆候も見られる。以上のことから、ブリをグローバル戦略商品として位置づけ、マーケティング活動を展開していくことが必要であると結論づける。}, pages = {87--97}, title = {水産資源分析によるブリのグローバル戦略商品の可能性}, volume = {3}, year = {2017}, yomi = {ウチダ, トオル and ササキ, ヒロシ} }