@article{oai:nuis.repo.nii.ac.jp:00003192, author = {石田, 淳 and ISHIDA, Atsushi}, journal = {新潟国際情報大学 国際学部 紀要, NUIS Journal of International Studies}, month = {Apr}, note = {国際政治学分野に教科書は数多あれどもリーディングスは滅多に見かけない。なぜなら、そも そも論争らしき論争がないからである。そしてこの論争の不在は、専門領域ごとの研究者の棲み 分けに由来する。この状況は研究の持続的発展を触発するものではない。とは言え、論争がなかっ た訳ではない。ただし、その意味が正確に理解されなければ、学知の蓄積はない。その論争とは、 冷戦期日本の防衛姿勢の「意図せざる結果」をめぐる議論である。高坂正堯の「現実主義者の平 和論」は、坂本義和の「中立日本の防衛構想」を、西太平洋におけるアメリカを基軸としたハブ・ アンド・スポークスの同盟構造に起因する《同盟のディレンマ》を直視するものではないため、 所期の安全保障効果をもたないと評価した。しかし坂本は、同時代のシェリングのコミットメン ト論を意識しつつ、《安全保障のディレンマ》を直視しない防衛構想は、所期の安全保障効果を もたないと論じていたのである。}, pages = {101--107}, title = {《意図せざる結果》をめぐる《適確に評価されざる論争》―冷戦期における日本の防衛構想}, volume = {5}, year = {2020}, yomi = {イシダ, アツシ} }