@techreport{oai:nuis.repo.nii.ac.jp:00003424, author = {河原, 和好 and 藤田, 晴啓 and Fujita, Haruhiro and Kawahara, Kazuyoshi}, month = {2021-11-25}, note = {考古資料特有の特徴として、往々にして破片となって出土することがある。これにより、全体が残存せず後補された部分が含まれることがある。こうした復元部分は、データ取得の際にノイズとなり分析結果に影響を与えるため、テクスチャ(色情報)付きの画像から認識することで後補部分の情報を分析対象から排除する必要がある。そこで、本研究ではこれらの復元部分を削除するために特定する方法について考察する。  本研究において、縄文土器の3D計測データの取得にはCreaform 社製の3Dスキャナーを用いて3Dデータとテクスチャデータを取得している。3Dデータはobjフォーマットであり。objフォーマットはWavefront社のAdvanced Visualizerというソフト用のファイルフォーマットとして開発され、現在は多くのCGソフトがサポートし、CGソフトの中間ファイルフォーマットとして広く使用されている。記録される3次元データは、頂点座標値データ、頂点法線ベクトルデータ、テクスチャ座標値データ、凸多角形面データなどである。。クスチャデータは別ファイルのビットマップ画像であり、objフォーマットで指定している三角形のポリゴンに対応した色データが並んだものとなっている。  まずはこのテクスチャデータを用いて復元箇所を特定する手法を考察した。色情報を用いて特定を行うが、通常のRGB色空間ではなく、HSV色空間に変換して処理を行った。色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Values)の三つの成分からなる色空間となるので、人間が色を知覚する方法が類似しており、ある範囲の色を表すのに都合が良い。特定したい場所の色を数カ所取り出し、そのHSVそれぞれの値の範囲に当てはまる部分の色を用いた。  実験結果から、以下に挙げる点が課題となることが分かった。(1)復元箇所の色は均一でないため、色情報のみで特定することは困難である。(2)復元個所の色が本来の土器と同じ色となる可能性もあり、その場合は間違って対象個所を選定してしまう。  この手法において、テクスチャにおける色情報はポリゴンごとに独立していて、隣り合った領域の情報が失われている。UV展開のようにテクスチャを見た目に近い形で画像として取り出すことができれば、色情報のみではなく、決まった領域内のヒストグラム特徴(平均、分散など)、差分統計量、濃度共起行列(2次統計量)やフーリエ特徴などを用いて、復元箇所の特徴を取り出し、特定することが可能であり、隣接した領域で判断できるので、より正しい特定が可能と思われる。UV展開でなく、側面や上下から見た画像を用いることでも可能になると思われる。}, title = {縄文土器3D計測データの復元箇所マスキング処理}, year = {}, yomi = {カワハラ, カズヨシ and フジタ, ハルヒロ} }