@misc{oai:nuis.repo.nii.ac.jp:00000096, author = {小林, 満男 and Kobayashi, Mitsuo}, month = {2018-02-15}, note = {本課題研究は、規制産業における競争戦略の構築に資するため、業界の定義、業界と製品・サービスの関係を明らかにし、業界モデルとその業界を変革するモデルの提案を行うものである。これらのモデルを用いて、業界の変革を行った企業並びに報告者が勤務する企業の事業に適用し、その有効性と限界を検討した。業界の定義は規制産業を対象とするため、便宜的に業界法を拠り所としている。利用者ニーズの高度化、多様化あるいは技術革新によって、業界法によって規定される業界の境界と業界を形成する各事業者の活動領域にズレを生じてくる。その際、従来の規制によって形成された業界を踏み出し、利用者ニーズに沿う新サービスを他社に先駆けていち早く導入した企業が競争戦略上、有利となる。本研究では、規制産業を対象としており、通信のようなネットワーク型のサービスにおいては補完材が競争戦略上大きな役割を果たすことに着目し、B.J.ネイルバブ&A.M.ブランデンバーガーの「コーペテションの価値相関図」に規制者と補完的生産者を加え、業界を形成する各主体者の関係を示した「業界モデル」を提案する。このモデルは、業界を形成する要因を同じ次元の主体者に統一して表現し扱いやすくし、誰が本当の競争者で誰が本当の協調者であるかを検討する場合に役立つ。また、「業界変革モデル」は、業界を形成するこれらの主体者で構成される業界プレーンとD.F.エーベルの競争者の氷山モデルで表わした自企業と競争事業者をひとつの図に表したもので、自企業の変革と業界の変革のかかわりを示す。即ち、業界を変革するには、まずもって自企業の変革とさらに競争者への差別化が必要とされるが、差別化は業績、市場戦略や事業の定義といった目に見える競争ばかりではなく、資源、能力、組織の仕組みや戦略意図といった隠れた競争が大きな比重を占めると考えられる。これらの業界モデル及び業界変革モデルを規制に果敢に挑戦し新たな業界を想像した企業であるヤマト運輸に適用し、企業の競争戦略を構築する上で自企業の変革と業界の変革が密接に関係していることを見る。最後に、報告者が勤務する企業における新規事業を行う場合を想定して本モデルを適用し、自企業の変革、業界の変革にあたって鍵となる規制者に対する戦略と補完的生産者に対する戦略を提案する。}, title = {業界の再定義に関する研究 : 規制者と補完的生産者に着目した業界変革モデルの構築 (特定課題の研究)}, year = {}, yomi = {コバヤシ, ミツオ} }